先日、お電話でお問い合わせがありました。
当サロンのお客様ではないですが、以前見た広告を思い出し、その広告は捨ててしまったからどこの美容室か忘れてしまったけど”余戸”という地名で調べて出てきたうちに電話してみた、とのことでした。
ありがたいです!
余戸も美容室が沢山ある地域ですが、勘違いとはいえ、インフィニット・ヘアワークスに電話していただけたことが嬉しいです!
で、お電話の質問ですが、『ジアミンが入ってないカラーがあるってチラシを見たんですが、そちらではないでしょうか?』というものでした。
ジアミンって?
ジアミンとは、正式には”パラフェニレンジアミン”と言いまして、酸化染毛剤、いわゆるヘアカラーの中に含まれる色素の主成分で人によってはアレルギー症状を起こすことがあるものです。
カラーの種類、詳しくはこちら
そんなチラシを出した覚えがないので、「うちではないと思います」とお答えしたところ、苦しい胸の内をお話ししていただきました。
白髪染をしたら頭皮が赤くなって目の調子も悪くなる。自分で染めても美容室で染めてもダメ、だんだんと酷くなるということです。
正しい診断は病院じゃないとできないですけど、ジアミンアレルギーの可能性が高そうです。。ご本人も『ジアミンが 』とおっしゃっていたので、どこかで宣告されたのでしょう。。
残念ですが、アレルギーが出てしまったら酸化染毛剤の白髪染はできません。間違いなく使うたびに悪化していきます。
パッチテストが大事!
始めて、もしくは久しぶりにカラーをされる方はぜひパッチテストをしてください。
パッチテストとはカラーをする48時間前に使用するカラー剤を腕の内側など皮膚が軟らかい場所に塗って反応がないか様子を見るものです。
パッケージにはヘアカラーをする時は必ずパッチテストをしないといけないということが、記載されているのです。
でも今まで働いてきたサロンでも客として訪れたサロンでもパッチテストを実施しているところを見たことがありません。カラーの予約の2日前に来店してパッチテストだけするというのは現実的ではないですよね。
言っていただいたらパッチテストいたしますし、ご家庭に1本ホームカラー剤を買って予約の2日前にご自分でしてみるのもいいかもしれません。
なんなら使いかけでよければカラー剤のチューブを差し上げますのでぜひパッチテストしてみてください。
結果、ジアミンがダメなら染めれないの?
うちにはノンジアミンのヘアカラーのメニューはないけどヘアマニキュアでご対応できますよ、とおすすめしておきました。
ヘアマニキュアはジアミンが入ってません。
カラーの種類、詳しくは再びこちら
髪にも頭皮にも刺激がなく、地肌からべったりではなく生え際ギリギリの所から塗るので、カラーでアレルギーが出てしまった方や、髪への負担を無くしたい方にオススメしています。
そしてなにより、最近のヘアマニキュア白髪がよく染まります。(黒い毛は明るくできないので、あくまでも白髪を染めるには◎ということです。黒髪を明るくすることはできません。)
カラーについて色々お話しした後、気になるならご相談しに来てくださいね、と言って電話を切りました。
ジアミンのアレルギーは花粉症と同じ原理で起こるので、前回までカラーリングしても大丈夫だった方に突然症状が出る事があります。
最初はちょっとおかしいな、くらいですが使い続けるうちに、顔が腫れたり、酷いとアナフィラキシーショックを起こすこともありバカにできません。地肌に付かないように塗っても洗う時に接触するのでだめです。
あと植物性だから大丈夫、と言ってヘナや草木染を使う方もいますが、ヘナなどの植物では色が限られるので、ジアミンを混ぜているものもあります。純粋にヘナ100パーセントなら問題ないのですが、油断すると危険です。
まとめ
・酸化染毛剤に含まれるパラフェニレンジアミンという色素でアレルギーを起こす人が稀にいます。
・カラーをして、調子が悪いなと感じたら我慢して使い続けるのは止めて、ご自分に合った方法を選びましょう。
間違っても美容室で断られたからといってセルフカラーをしてはいけません。
・ヘナや植物性のカラー剤でもパラフェニレンジアミンが配合されていることがあるので注意です。
心配でしたら病院で検査してもらうのが良いです。
・カラーの前にパッチテストを寝る前の歯磨きみたいにできると100点です!
お洒落は大切ですが、健康があってのお洒落ですので。
気になること、ご相談したい事がございましたら、メールやお電話でお気軽にお申し付けください。