美容室でカットをするとき、あるサロンではシャンプー台でしっかり濡らしてから、また別のあるサロンでは濡らさないでカットしたりいろいろありますよね?
それってなんでなの?って質問に、ちょっとお答えしてみます。
髪を濡らして切る
カットする前に、お湯で流したりシャンプーをしたりして髪を濡らして切ると何がいいのか?
それは、髪は濡らすことで髪の中のいろいろある結合の一つ『水素結合』というのが切断されます。これが切断されると髪が柔らかくなってカットしやすくなります。
柔らかいので無駄な力が要らず切りやすいです。
カットした切り口も見やすくて正確に切りやすいです。
でも、自分で前髪が濡れている時に切ったことがある人なら分かると思いますが、濡れた髪を切って乾かすと思ったよりだいぶ短くなります。
眉毛の下で切っても眉が全開になったりします。これは、髪が乾くと水素結合が再結合してハリが出て持ち上がるからです。
この短くなるのを計算して切らないと大失敗します。
乾いた髪を切る
ではドライカット、乾いた状態の髪をカットするのはどうでしょう。
いろいろな結合がほぼ切れてないのでパシッと髪が硬く、切るときにスパッと気持ちよく切れる感じではないです。ザクザク切ります。
でも、その人の普段の髪の状態そのまま切っていくので、洗って乾かした時に割と切り上がりのイメージが再現しやすいです。乾かした後、かなり短くなった!ということも少ないし、家で自分でやると全然別物になるということも比較的少ないと思われます。
結論は?
結局のところ、どっちがいいということではなく、濡れた状態であろうが乾いた状態であろうがカットした後、いい感じになってお客様が喜んでいただけたらよしです。
ウェットかドライかの違いだけじゃなくカットって美容師一人ひとりの個性やこだわりや考えがあって美容師が変わればカットも変わります。その中で自分の感性と合う美容師を見つけるのって結婚相手を探すくらい大変ですね。良い悪いではなく合う合わないが基準です。
ちなみに、インフィニット佐藤の場合、基本的にドライカットです。耳にかけた癖や寝癖も含めご来店頂いた時の髪の状態を確認しながら切っていきます。ご来店頂いた状態が普段の状態だと思うので、それをベースに切って再現性を重視しております。
ここのところ、お客様がご自宅で難しいスタイリングの要らないドライヤーで乾かすだけでまとまるスタイル作りを第一に考えています。そんなに髪に時間をかけていられない人の方が大多数だと思いますので。
出来る限り簡単に再現できるスタイリング方法も一生懸命考えてお伝えしますので、
多忙な方、ズボラな方、纏まらない髪にお困りのでしたらインフィニット・ヘアワークスに一度ご相談ください♡